映像と舞台の違い | 岩田 雄介ブログ

映像と舞台の違い

タレントさんから質問を頂いたので答えてみました。


質問

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普段のなにげない動作が芝居になると出来なくなる。


数はまだまだ少ないですが…舞台を踏んでいる。


「だから大丈夫」


そんな私の甘い考えが崩れ落ちていく気がしました。



映像の芝居ってどうすればいいのでしょうか?


基本的には舞台と変わらないのでしょうか?


映像はカメラが狙って撮ってくれると思い込んでいたのですが…

やはり見えるように演技した方がいいのでしょうか?


考えたら頭の中がぐちゃぐちゃになったのでメールしました。


アドバイス頂けると嬉しいです。






ご連絡ありがとうございます。


映像と舞台の芝居は根本的に異なります。


長くなるので簡単に言うと


舞台 1カ月稽古して本番を迎える

映像 現場当日に演出があり芝居する


舞台 人の目線は広い舞台

映像 初めから構図が決まっていて(絵コンテ)それに合わせて芝居することが多いです。



舞台 最初から最後まで順番に進みます。

映像 バラバラで撮影します。場所・季節の関係で最初にエンディング撮影とか。。


舞台 だいたいの広さやスペース的に稽古とかでも把握しやすい。

映像 現場に行ってみないとわからないことがある。


舞台 何回も同じシーンを稽古する

映像 稽古があっても、舞台ほどやらない。

   そして当日合わせみたいなのが多い。


なので、映像では即戦力・瞬発力が求められます。


オーディションなんかでも、10分で覚えて直ぐに対応できるようになるのが理想です。

これは誰でもすぐにできたら天才で、ほとんどの方が努力して学んで経験して出来るようになります。


舞台は芝居の作り上げ方としては参考になると思います。

それを短時間で読み込み、稽古=カメラテストという、かなり短い時間で対応しなければなりません。


基本ドラマなどは、カメラテスト1回 リハ1回~2回 本番 なのであっという間です。

待ち時間は長いですが。。。(-_-;)


過去のドラマで


ただ、○○を求めて歩く設定だったので普通に現場に行ったら、山奥でして。。

前日雨がふったらしく、足場も悪く。。

演出で、なるべく山頂を見ながら歩いてくださいとありまして。。


枝や草は足に絡むは、足元は滑るはで、コケまくりで結構にNGを出してしまったことがありました。(@_@;)


他に、恋愛設定として、撮影初日に初めて顔合わせした人が恋人役で演じた事もあります。これは舞台ではないと思う。。


僕の場合は記憶の仕方・入れるところから違ってくる感じがします。

(たぶん僕だけですが)


舞台 ある程度本一冊を覚えるので、数か月間覚えられるような記憶の作り方。

映像 シナリオの流れ・展開などは覚えているのだけど、台詞自体の記憶はすぐに無くなります。これ終わったら次!!みたいな。


なので、舞台の台詞は今でも思いだせるのだけど、過去の映像の台詞は舞台ほどなかったりします。


それは制作におけるスタイルの違いかもしれません。


舞台では「ああすれば良かった」という部分を改善できる時間もありますが

映像では「ああすれば良かった」と反省する部分も多い。


そんなことがある時点でまだまだですけど。。


未だに過去の映像を見ると反省点が沢山あります。









そういう反省しなくてもいいよう、普段の努力がみをむすぶわけです☆










回答

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