記憶(脳)について。 | 岩田 雄介ブログ

記憶(脳)について。

いつも、なんでキャスティングをする時に多くの応募者から数名しか覚えていないんだろうと疑問だった。


講師をする時に、多くのタレントの芝居を全て覚えられず数名しか残ってないんだろうと不思議だった。


昨日テレビで脳の内容をやっていて


人は常に新しい事を記憶作り出す時、古い記憶・印象深くない記憶から消去していくとのこと。


確かに、オーディション時に全ての方を覚えられたら逆にこんがらがってしまうと思った。


ほとんどと言っていいほどオーディションでは審査員の記憶に残ってる数名の方が決まっている。


と言うことは、厳しくいうと記憶に残れない時点で実力が足りないかもしれない。


記憶させるパターンとして


1回でかなり影響力のある記憶を残せること。

何回も定期的に会って記憶に残させること。


最終的にはどちらも大切で記憶に残せればいいのだけど、オーディションは確実に前者が強かったりする。


そう考えると、数年前仕事した人から連絡が来ることはとても良いことだよね。


記憶が新しくなっていくのに、数年前会った人は覚えてくれてる。


先日、以前に雑誌の表紙に採用してくださった方から連絡をもらって人脈を紹介していただいた。

今日は2~3年前、一緒に現場をした監督に誘ってもらい飲みにいく。


幸せに感じた。


ビストロスマップに映画監督と佐藤浩市さんが出演したんだけど、座頭市の映画話をしてた時に、佐藤浩市さんは、自分が出演しないのにも関わらず山形の現場に足を運んだとのこと。


大ベテランなので何もしなくても仕事の依頼が来る方が、本人は意識していなかったとしても監督にとっては鮮明に記憶に残ると思う。


たぶん実力含め、そういった人柄が有名にさせてるんだと思う。


数年前、撮影でご一緒させてもらったのだけど今でも佐藤さんの芝居が頭に焼き付いている。


現在CMのキャスティングしている方とお会いしたのだけど、小栗旬さんのあり方をほめてた。


長くなるから書かないけど、中途半端な考えでは太刀打ちできない姿勢が感じられた。