講師をして思うこと | 岩田 雄介ブログ

講師をして思うこと

レッスンの総評として送った文章を書いてみます。


内容としては、今年最後のレッスンだったので

難しい長セリフに当日動きをつけて演じてもらう方法をとりました。


ゲストは演出の方。


コメントとして。


全体的にドラマや映画で役を狙ってる方は芝居能力が求められます。

現場で演出方法が異なるので、初めは正確に覚えて現場に入った方がいいです。

同じ現場で様子をみて2回目以降、現場の雰囲気で台詞を変えても大丈夫そうであれば

監督とかに相談して変えてみるのも有りなのですが、監督により台詞を変えられるのを嫌がる方もいます。

理由として、プロの脚本の方が書いているので一タレントが台詞を変えて作品そのものの雰囲気を壊したくないという方もいます。

特に映画・時代劇では、脚本家が現場に入ることもあるのでそういった場合は台詞を役者が勝手に変えるのは好ましくないと判断されることがあります。

特に初めての現場のときは、正確バージョンは必ず持って行った方がいいかもしれません。それができてから、オリジナルな役を作り出していくことが理想かもしれません。

他ポイントとして

■台本をよく理解すること。

■台詞をしっかり入れること。

台詞で不安定だと芝居そのものが安定しません。

台詞を間違えた時にそれがわかってしまう人・間違えててもわからない人がいます。


失敗してもそれを出さないこと。自分でうまくフォローできるようにすること。

間違えたと出してしまうと撮影もそこで止まってしまいます。

■次に動きを完璧にその場でマスターすること。

現場での動きによってカメラワークなど設定されているので予め動きが決まってる場合もあります。

細かいところ、アップで撮影するところなどは一歩ずれると構図の関係でNGになる場合もあります。

■動きと台詞について

違和感のない動きをする。

どうしても、考えながら移動したりすると行動・表情にでます。

人は本来ここに動きながら話す等意識しないで話します。それを芝居で演じることが大事です。

台詞・動き・表情など全て同時に展開していくのが芝居です。

■表情・感情

台詞・動きができるようになればそこから感情を入れていきます。

その言葉の思い。裏側の感情を意識して、言うことだけに頼らずその人の空気感が大切になります。

それらができて初めて基礎ができます。

■応用として

感情の変化・表情の変化・台詞の間・話す感覚(スピード)

ちょっとした間や言葉の言い方でその役の人格そのものが変化します。

その芝居の引き出しをどれだけ持てるかが上級者としての能力です。

ゲストから言われた芝居の読み込みで差がでるのも応用です。

基礎で読めて当たり前。どれだけ他の方が気付かない点を気づけるかが演じての能力になります。